EnForward 2.0.0を公開しました。これで、EnForwardもThunderbird 78対応になります。
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■概要
EnForwardは、Thunderbirdで受信したメールをEvernoteに保存するアドオンです。FirefoxのWeb Clipperなど、EvernoteのAPIを使って連携するのではなく、Evernoteのメール転送機能を使用します。したがって、あまり大量に保存しようとすると、お使いのメールサーバに負荷をかけてしまったり、Evernote側の一日の転送数(200件)を超えてしまうので注意してください。
メール転送機能の詳細は以下をご確認ください。
※メール転送は、ベーシックプランでは使用できません(5回の試用しかできません)。そのため、このアドオンは、プラス、プレミアム、ビジネスプラン向けになります。
私は、Evernote プラスなので、プレミアム、ビジネスプランでの動作確認はできていません。多分大丈夫だと思いますが。プランがわからない場合は、Evernoteのアカウント情報から確認できます。お金を払っていなければベーシックプランです。
メールの件名を編集してEvernoteに送るだけなので手動でも可能ですが、EnForwardでは、この作業を自動化してバックグラウンドで送信することができます。さらに、Thunderbirdのフィルタにも統合されているので、フィルタを使って、受信メールの件名を編集→Evernoteへ転送まで完全自動で行うこともできます。
また、OneNoteなど、ほかのノートサービスも同様のメール転送機能があるので、これらにも対応しています。(Evernoteと比べると機能は少なくなります)
以下、旧バージョンとの違いを中心に使い方を説明します。設定の詳細は、また別の記事で書こうと思います。
■初期設定
EnForwardをインストールしたら、まず設定をしてください。旧バージョンのEnForwardからアップデートした場合も、再設定が必要です。
最低限、以下の設定をしてください。
共通
ツールバーボタンの動作を選択してください。
- Evernote: Evernoteにメールを転送します。
- Evernote with Reminder: Evernoteにリマインダ付きでメールを転送します。
- Other Note Service: OneNoteなど、Evernote以外のサービスにメールを転送します。
Evernoteの場合
Evernote Email Addressの部分に、Evernoteのメールアドレス(転送先)を入力してください。
OneNoteなど、Evernote以外の場合
設定画面を下のほうへスクロールして、「Other Note Service」のセクションまで行ってください。
Service name, Address, Identityを設定してください。デフォルトでは、OneNote向けの設定が入っています。
- Service name: サービスの名前を入れてください。コンテキストメニューやフィルタのアクション名などのUIに使用されます。好きな名前を入れてもらってOKです。
- Address: メールの転送先を入れてください。OneNoteだと、me@onenote.comです。
- Identity: メールを送信するアカウントを選択してください。OneNoteの場合は、送信するアカウントをOneNoteに登録しているはずなので、そのアカウントを設定してください。
最低限の設定はここまでになります。
■メールを転送する
ツールバーボタン
転送したいメールを選択して、ツールバーボタンをクリックしてください。ツールバーボタンがない場合は、ツールバーのカスタマイズから置いてください。メールを複数選択した場合は、選択したメールすべてが転送されます。
すると、以下のようなポップアップが表示されます。ここで、必要に応じて内容を変更して、Forwardボタンを押してください。Fwdのチェックを外すと、そのメールの転送はされません。このポップアップは設定で表示しないようにもできます。その場合は、なにも表示されず、すぐに転送が始まります。
メールの転送が始まると、ツールバーボタンに以下のように残りメッセージの数が表示されます。この状態で、再度ツールバーボタンを押すと、残りの転送をキャンセルすることができます。
コンテキストメニュー
メールを選択した状態の右クリックメニューからも実行できます。ツールバーボタンと違って、アクションを選択できます。下記の画像の「Foward to OneNote」の部分は、設定で「Other Service Name」に指定した名前になります。
ショートカットキー
キーボードショートカットからも実行できます。ショートカットは、デフォルトでは無効になっているので、まず設定をしてください。アドオンマネージャの歯車ボタン→拡張機能のショートカットキーの管理を選択してください。ツールバーコマンドの設定と同様に、3つのコマンドがあるので、それぞれ好きなキーを割り当ててください。
メッセージを選択した状態で、割り当てたショートカットキーを押すと、転送が始まります。
■新機能
旧バージョンユーザの方向けに、新機能を紹介します。
元メッセージへのタグ付け
Evernoteへ転送したメッセージにタグをつけたり、外したりできます。「転送済み」のようなタグを用意して、Evernoteへの保存状況の管理に使用することを想定しています。
Evernote/Other Note Service それぞれに、以下のような設定があります。ここで使用したいタグを選択してください。上が転送後につけるタグ、下が外すタグです。
メール作成ウィンドウのボタン
メール作成ウィンドウにもツールバーボタンを追加しました。これを押すと、以下のようなポップアップが表示されます。このフォームを埋めてUpdateを押すと、その内容でToと件名が入力されます。Fill fieldsボタンを押すと、選択中のメッセージから情報をとって埋めます。
メール作成ウィンドウで議事録を取ってEvernoteへ送る場合や、受信したメールをそのまま転送するのではなく、「新しいメッセージとして編集」などで内容を変更してから転送する場合などを想定しています。
不具合や改善要望等ありましたら、コメントください。
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