2022年11月24日木曜日

Evoland Legendary Editionを日本語で遊ぶ!

内蔵グラフィックのノートPCしかもっていないのですが、Prime GamingやEpic Gamesでゲームが配布されているのを見て、できたらラッキーくらいの気持ちで、そんなに重くなさそうなやつをちょこちょこやっています。

で、1か月くらい前にEpic Gamesで配布されていたEvoland Legendary EditionのEvoland 1の話です。これまでの歴史をたどるように進化していくゲームという、私も含め、そこそこの年齢層の人には、おぉ?っと思わせるアイデア勝負のゲームです。日本語は対応言語に入っていませんが、メニュー画面等は、ちゃんと日本語表示になっています。

宝箱を開けるたびに、カラーになったり3Dになったりと、なるほどうまいこと考えたものだなと楽しんでいたのですが、なんかメッセージが表示されていないような気がし始め…最終的には何も表示されなくなって詰みました。

タダでもらったものですし、日本語対応はうたっていないので文句は言えないですが、せっかく日本語あるっぽいのにといろいろ探していると、日本語化パッチを発見!見事に表示されるようになり、エンディングまでたどり着きました。同じようにはまっている方は、ぜひお試しを!
…と、紹介しようと思ったのですが、パッチが置かれていたところが見つからず。手元にはあるものの、再配布していいものかわからず。

前置きが長くなりましたが、「日本語化パッチ」と同じ修正ができる(同じバイナリを吐く)プログラムを作ってみましたので、よろしければ試してみてください。もとになった修正パッチは「EVOLAND_1_EPIC_JP.exe」というものです。使用するフォントの優先順位を変えることで不具合を解消しているようです。こういうの作れちゃう方って、ほんとすばらしい!

ウイルスチェックの警告が出ちゃうかもしれませんが、もちろん何も仕込んでいません。念のため、チェックして使用ください。

この町でこんな感じで詰まると思いますが、

ちゃんとなおります!

アイテム収集にこだわらなければ3時間くらい。1回やれば十分かなくらいのボリュームですが、思わずにやりとさせられる方もいるのではと思います。

後は、これ、終わり方がわからないんですよね。メニュー画面にもどって、Alt+F4で終了させていますが、もしご存じの方がいらっしゃったら教えてください。

最後に、お約束ですが、ご使用は自己責任でお願いします。



2022年9月18日日曜日

Thunderbird 102対応版 Tag Popup

遅くなりましたが、Tag PopupのThunderbird 102対応をしました。

ダウンロード(v2.3.2):

Thunderbird 102で、メッセージヘッダの構造が変わったため、メッセージヘッダ内のタグ表示がおかしくなっていましたが、修正しています。そのほかにも、いくつか機能を追加しましたので、ご紹介します。

タグのコピー&ペースト

選択中のメッセージにつけられているタグをコピーして、他のメッセージに貼り付けできるようにしました。やり方は3つあります。

1.メッセージヘッダビューにあるボタン
タグの並びに、アイコンが2つ追加されています。左がコピー、右が貼り付けのボタンです。このボタンが邪魔な場合は、Tag Popupのオプションにある、「コピー/貼り付けボタンを表示する」のチェックを外してください。

2.コンテキストメニュー
スレッドペイン(メッセージの一覧)で右クリックをしてください。ポップアップメニューの下のほうに、「Tag Popup」のメニューが追加されています。これをさらに開くと、コピー、貼り付けのメニューが出てくるので、ここから実行してください。

3.ショートカットキー
デフォルトで、コピーはCtrl+Shift+C、貼り付けはCtrl+Shift+Vに割り当てています。割り当ては、アドオンマネージャの「拡張機能」タブにある、「歯車アイコン→拡張機能のショートカットキーの管理」で、好きなものに変更できます。

メッセージウィンドウでも、ヘッダビューでのタグ切り替え可能に

メッセージウィンドウ(メッセージを別ウィンドウで開いたとき)でも、ヘッダビューのタグリストをクリックしてタグを切り替えられるようにしました。

使う人は少なそうなのと、内部的にも処理が複雑になるので、避けていましたが、統一感がないので追加しました。

ダークテーマ対応

ポップアップとオプション画面を、ダークテーマのときに、黒色ベースに切り替わるようにしました。色味はThunderbirdに標準で入っているDarkテーマに合わせています。場合によっては、見にくいテーマもあるかもしれないので、その場合は、使っているテーマと合わせて教えてください。内部の設定的には、ライトテーマ用とダークテーマ用の2つしか作れないので、どのダークテーマにもあう色を探す必要があります。場合によっては、ダークテーマ対応をあきらめるかもしれません。

ダークテーマでのオプション画面。

ポップアップも黒背景に。

その他こまごま

  • ヘッダビューのタグリスト更新処理の見直し
    Tag Popupで大量のタグを一度につけた場合などに、タグリストの表示がおかしくなる場合があるのですが、内部処理を見直したので、多少は起きにくくなっているかもしれません。
  • ポップアップの使い勝手向上
    ポップアップからタグをつけ外しする際、チェックボックスをクリックする必要がありますが、隣のラベル部をクリックしてもチェックできるようにしました。
  • アドオン無効化/アンインストール時の処置
    Tag Popupを無効化/アンインストールした直後(再起動していないとき)に、Tag Popupが追加したタグ表示などが残っていましたが、これらを削除するようにしました。
  • tabs/activeTab permission削除
    不要な権限まで要求していたので削除しました。
  • 余計なログ出力を削除

送信メッセージへのタグ付け

[2022/10/02追記]

v2.3.2から送信メッセージへのタグ付けに対応しました。Tag Toolbar時代にあった機能で、Tag Popupへの移植要望を多くいただいていたものです。Thunderbird 102.3.0で新規に追加されたAPIを使用しているため、v102.3.0以降が必要になるのでご注意ください。 

メッセージ作成ウィンドウを開くと、宛先や件名を入力する部分に、タグのリストが追加されているので、メッセージにつけたいタグをクリックして指定してください。ツールバーボタンも追加しているので、こちらからも指定できます。タグを指定した状態でメールを送信すると、「送信済みメール」に保存されたメールに自動でタグがつけられます。

「あとで送信」した場合は、ローカルフォルダの「送信トレイ」に保存されたメールにタグがつけられます。その後、メールを送信すると、「送信済みメール」のメールにタグがつけられます。 このとき、「送信トレイ」のメールのタグを継承します。メッセージ作成ウィンドウでタグを指定後、送信トレイのメールのタグを変更すると、変更後のタグが使われることになります。

タグリストが場所を取って嫌だという方は、オプションで「メッセージ編集ウィンドウにタグリストを表示する」のチェックを外してください。 これで表示されなくなります。表示をなくしても、ツールバーボタンからタグの指定は可能です。

 

2022年8月21日日曜日

Thunderbird 102向け Message Header Toolbar Customize

Thunderbird 102への移行が始まってしまっていますが、Message Header Toolbar Customizeの対応がひと段落しましたので、ご連絡します。

ダウンロード(v2.3.6):

他のアドオンたちは、手つかずの状態です。すみませんが、もうちょっと時間がかかりそうです。

Thunderbird 102から、本体側でもメッセージヘッダのツールバーカスタマイズが実装されたので、競合している機能は削除(本体側にまかせる)しています。ちょっと設定がややこしくなってしまったので、注意点を中心に説明します。

メッセージヘッダーツールバーのカスタマイズの呼び出し方

従来と同様にツールバー上で右クリック、または、その他メニューから行いますが、本体側の変更により、少し注意が必要になっています。

  • 右クリックでの呼び出し
    今回から、ツールバーボタン上で右クリックしないとメニューがでてきません。また、アドオンが追加したボタン上だと、アドオンの設定メニューが出てしまうので、もとからあるボタン上で右クリックしてください。
  • その他メニューからの呼び出し
    これは従来と変わりませんが、本体側のカスタマイズメニューもあるので、紛らわしくなっています。「カスタマイズ...」が本体のメニュー、「ツールバーをカスタマイズ」がMessage Header Toolbar Customizeのメニューになります。

メッセージヘッダツールバーのボタンのスタイル設定

旧バージョンでは、アイコンとテキスト、アイコンのみ、テキストのみの設定がありましたが、本体に実装されたため削除しました。ただし、ボタンごとに表示を設定することは本体ではできないので、「個々に設定」モードだけ残しています。

なので、設定としては「Thunderbird側の設定に従う」と「個々に設定する」の二つに変更しています。

個々に設定するを選ぶと、以下の画像のように、「選択中のボタンのスタイル設定」という項目がでてきます。設定したいボタンをリストで選択した状態で、この設定を切り替えてください。


ここでの注意点は、設定画面にも書いてありますが、Thunderbird本体側のスタイル設定を「アイコンとテキスト」にしておく必要があることです。そうしないと、空のボタンができたり、表示がおかしくなる場合があります。ここは、どうしても競合してしまうところなので、いい回避方法が見つかりませんでした。

もう1点、Thunderbird 102で「スター」ボタンが追加されましたが、これにはテキストがないため、「アイコンのみ」の設定しかできませんのでご注意ください。

そのほか、表示/非表示設定や、並べ替え、名前の付け替えは、変更なしです。

なお、メッセージフィルターバーのカスタマイズについては、これまでと変更なく、アイコンとテキスト、アイコンのみ、テキストのみの設定が行えます。

カレンダー関係の設定

カレンダーやタスク画面を開くボタンは、Thunderbird 102の新機能の、スペースツールバーに移動になったので、カスタマイズの機能は削除しました。

ただ、右下にあるTodayペインが邪魔という人もいると思いますので、この非表示機能のみ、メッセージヘッダのカスタマイズウィンドウに移動し残しました。やや直感的ではないですが、上記、「カスタマイズの呼び出し方」で書いた方法で、カスタマイズウィンドウを開いて、一番下にある「Todayペインボタンを非表示にする」をチェックしてください。

新機能

新しいボタン
新しいボタンをいくつか追加しました。デフォルトでは非表示になっているので、設定を切り替えてご使用ください。

新規に追加したボタン:

  • リダイレクト
  • ソース表示
  • 保存
  • 表示形式切り替え※1
  • ヘッダ表示切り替え※2

※1
Thunderbirdの「Appメニュー → 表示 → メッセージの表示形式」と同じものです。メールの表示を、オリジナルHTML、シンプルHTML、プレーンテキスト、すべての本文パーツに変更できます。

「すべての本文パーツ」は、通常は非表示で、Thunderbirdの設定エディタで「mailnews.display.show_all_body_parts_menu」をtrueにするとでてきます。今回、このボタンを作るためにThunderbirdのソースコードを見ていて、こんな機能があることを知りました。なので、なんのための機能かといわれると、私も分かりませんが、なにか表示がおかしい時にこれに切り替えると、いいことが起きるのかもしれません。

※2
ちょっと説明不足感がありますが、テキストが長くなるのがイヤなので、「ヘッダー」としました。アイコンとセットで見てもらえれば、通常表示とすべて表示の切り替えとわかってもらえるかなということで。このボタンに限らず、ボタンのテキストは変えられるので、わかりにくい方は、好きな名前に変更してください。
 
スターボタン
v2.3.6で、スターボタンを件名の横に移動するオプションを追加しました。
 

 

 

ファイルサイズについて

気にするようなサイズではありませんが、Thunderbird 91用(v2.2.x)が18KBに対して、Thunderbird 102用(v2.3.x)が35KBと倍近くに増えています。これは、設定画面に使うアイコンをアドオンの中に同梱したためです。リストの中に表示されているアレです。これまでは、アドオンの中に画像は入れず、Thunderbirdの中にあるものを直接参照していましたが、Thunderbird 102でそれをすると、真っ黒の色味が違う表示になってしまったためです。
 
Thunderbird本体のアイコンは、一つのファイルでライトテーマ/ダークテーマに合わせて、自動で色が変わる設定がされているのですが、その色の切り替えがアドオンでは使うことができず、色味を調整した設定用のアイコンを別に用意することになりました。完全に「見た目」のためだけにサイズが増えています。
 
なんでこんなに増えてるんだ?と聞いてこられた方がいらっしゃったので。なにか仕込まれたんじゃないかとでも、思われたのかも?



…ということで、ざっと書いてみました。もともと、Thunderbird 102でカスタマイズが実装されるまでのつなぎのつもりで作ったアドオンですが、追加された機能が思ったよりも少なかったので、もう一年ひっぱるつもりで、対応してみました。UIがごちゃごちゃしてしまっていますが、最初に設定したらそんなに変更するものではないと思いますので、しょうがないなぁと使っていただければうれしいです。

ちなみに、ボタンの非表示や順番の変更、今回追加したボタンの一部は、本家のほうでも引き続き検討されています。

[Bug 1773314] Implement the ability to control the visibility of some buttons in the message header

来年以降のリリースに向けての動きになりますが、UI自体の見直しもされているようですし、いい感じに改善されていくのを期待したいです。

2022年1月6日木曜日

Thunderbirdのアドレス帳とGmail の連絡先(Google Contacts)の同期

Thunderbird 91から、Thunderbird本体でCardDAVに対応しました。ほんとは78.7.1からですが、内部的に作られただけでUIがありませんでした。(たぶん。見つけられてなかっただけかも?)

で、何がうれしいかというと、ThunderbirdとGmailの連絡先との同期がアドオンなしでできるようになります。Gmailの連絡先を経由してiPhone/AndroidスマホとThunderbirdでアドレス帳を共有することもできるはずです。(「はず」と書いたのは、私は試していないからです。やるときは、バックアップをとるなど気を付けてください。)

過去、同期アドオンを作っていたこともあり(といっても10年近く前ですが)、今でも復活させてくれという要望がくるほどの機能なのですが、あまり知られていないようなので、簡単にやり方を紹介します。

やり方は2つ。
  1. 新規にアカウントをセットアップする場合:
    ウィザードに従ってアカウントを設定していった最後の画面に「リンクしたサービスへの接続」という項目がでてくるので、そこで設定します。
  2. すでにメール設定はできているなどでアドレス帳のみ設定する場合:
    アドレス帳で、「ファイル→新規作成→CardDAVアドレス帳」から作成します。

これでわかる方は、これでこの記事は終了です。

以下、手順を書いていきます。Thunderbird 78を使っている場合は、Thunderbird 91にあげる必要があるので、使っているアドオン対応状況等もふまえて慎重に。

1. 新規にアカウントをセットアップする場合

メールの設定と合わせてアドレス帳の同期設定もするケースです。すでにアカウントを設定済み場合は、削除してからやる必要はありません。その場合は2のほうの手順を確認してください。

まず、アカウントのセットアップウィザードを立ち上げます。ハンバーガーメニュー(ツールバーの三本線のボタン)から、「新規作成→既存のメールアカウント」で開きます。Thunderbirdをインストールしたての場合など、プロファイルが空っぽの場合は、勝手にこの画面になります。
「あなたのお名前」はメールのFromのところに表示したい名前を入れます。メールアドレスとパスワードは、設定したいGmailのアドレスとパスワードを入れます。

入力が終わったら、続けるを押して次へ。

以下のように、Thunderbirdが自動でサーバ設定を検知してくれます。普通はこのまま完了でいけるはずです。デフォルトではIMAPの設定になっているので、POP3にしたい場合は、選択を変えてください。

完了を押すと、OAuth2認証が始まります。メールアドレス、パスワードを入力して認証してください。認証を通ると、以下のように、Thunderbirdがメールや連絡先にアクセスするよと言ってくるので、許可を押します。よく見るとGoogleカレンダーにもアクセスすると書かれています。連絡先だけじゃなくて、カレンダーも一緒に同期することもできます。
アクセス許可すると、Thunderbirdのウィザードに「アカウントの作成が完了しました」とでてきます。が、ここですぐに閉じないでください。閉じてしまった場合は、この次の手順2のやりかたで設定してください。
下のほうに、「リンクしたサービスへの接続」というところがあり、「Thunderbirdがメールアカウントにリンクされたアドレス帳を1冊見つけました」というメッセージがあると思います。メッセージ横の矢印ボタンを押すと、上の画像のように「接続」ボタンが出てくるのでこれを押します。これで、アドレス帳が同期されます。

ちなみに、カレンダーも同様の項目があるので、同じように接続を押すとGoogleカレンダーも同期されます。

ここまできたら、「2.アドレス帳のみ設定する場合」は読み飛ばして、「同期設定が終わったら」へ進んでください。

2. アドレス帳のみ設定する場合

メールは設定済みの場合など、アドレス帳のみ設定するケースです。

まずは、アドレス帳ウィンドウを開きます。で、アドレス帳ウィンドウで、「ファイル→新規作成→CardDAVアドレス帳」を開きます。

ダイアログが開くので、以下のように設定します。
  • ユーザ名:Gmailのメールアドレス
  • 場所:https://www.googleapis.com/carddav/v1/principals/userEmail/lists/default
※場所のuserEmailのところは、Gmailのメールアドレスに変えてください。
 メールアドレスがsample@gmail.comの場合は、
 https://www.googleapis.com/carddav/v1/principals/sample@gmail.com/lists/default
 になります。

次へを押すと、OAuth2認証が始まります。メールアドレス、パスワードを入力して認証してください。すると、以下のように、Thunderbirdが連絡先にアクセスするけどいいか?と聞いてくるので許可を押します。

許可すると、ダイアログに「利用可能なアドレス帳」というのが出てきます。「Address Book」にチェックが入ったままで次へを押すと完了です。チェックを外してしまうとアドレス帳ができないのでご注意を。

同期設定が終わったら

手順1または2で同期設定をしたら、アドレス帳ウィンドウを開いてみてください。「Address Book」というアドレス帳ができていると思います。

「Address Book」上で「右クリック→プロパティ」を開いてください。アドレス帳の名前や同期間隔を設定できます。CardDAV URLのところはいじらないように。
「Address Book」という名前は、別のアカウントを追加した場合も、同じ名前になってしまい(Address Bookというアドレス帳が2個できる)、紛らわしいので変えるのをおすすめします。同期間隔は、頻繁にアドレス帳を編集することはないと思うので、デフォルトの30分ごとで十分ではないかなと思います。今すぐ同期したいときには、右クリックメニューに「サーバと同期」というのがあるので、ここからできます。

以上で設定は終わりです。

最後に

今回、CardDAVというプロトコルを使用しているので、すべての項目が同期されるわけではないのでご注意ください。例えば、Google連絡先のラベルはThunderbirdから見ることはできません。何が同期されるのか、私も全部確認はしていませんが、できないものはしょうがないと割り切るしかないです。

どうしてもやりたい場合は、People API(旧Contacts API)を使ってアドオンを作る必要がありますが、なかなかに大変なので、そういったアドオンが今後でてくることはあまり期待できないかなと思います。Thunderbird 68までは、gContactSyncが頑張ってくれていましたが、Thunderbird 78対応で力尽きてしまったようですし。

私の過去のアドオンGoogle Contactsを動かしたくてたどり着いた方もいるかと思いますが、このCardDAVでの同期でカンベンしてください。自分用だったらいいんですが、いろんな使われ方をして、あれができない、データ壊れたとかいっぱいきちゃうんですよね…。gContactSyncの作者さんは、こんな低レベルな話じゃなくて単純に時間がとれてないだけみたいですけど。

2022年1月5日水曜日

Check and Sendの送信遅延オプション

Check and Send 2.1.1に、指定時間待ってから送信するオプションを追加しました。送信ボタンをおしてから、「あ…」となったときにキャンセルできるようにする機能です。

Check and Send 2.1.1


設定

デフォルトでは無効になっているので、まず設定をしてください。
Check and Sendのオプションの真ん中あたりに「送信遅延」というところがあるので、ここで待つ時間を指定してください。単位は秒です。

その下のチェックボックスは、アドレスチェックでヒットした場合のみ待機させるオプションです。ヒットしなかった場合は、すぐに送信してしまいます。「宛先のアドレス」のところで、社外のメールアドレスにヒットするようにしておいて、社内宛だったら待たない、社外宛だったら待つみたいな使い方を想定しています。

この後で紹介しますが、この機能はツールバーボタンに残り時間を表示します。そのため、ツールバーボタンを置いていないと正しく動作しないのでご注意ください。


設定がだいぶごちゃごちゃしてきてしまったので、整理必要ですね…

使い方

メールを作成して送信すると、これまで同様にポップアップがでてきます。ここで「続ける」を押すと、送信が保留されツールバーボタンに赤色のバッジで残り時間が表示されます。これがゼロになるとメールが送信されます。

送信キャンセルをしたい場合は、「チェック」ボタンを押すと、以下のようなポップアップが出るので、ここでキャンセルを押してください。「続ける」を押した場合は、カウントダウンを継続します。ポップアップ表示中もカウントはされているので、キャンセルを押す前にタイムアップするとメール送信してしまうのでご注意を。


チェックボタンがへこんだままになってしまうケースがあるのですが、このときにチェックボタンを押しても空振りしてしまうので、もう一度押してください。Thunderbird 91から起きているようで、回避策を検討していますが、苦戦中です…

また、送信待機中にメール作成ウィンドウを閉じてしまうと、送信キャンセルされ、作成したメールごと失ってしまうのでご注意ください。邪魔だと思いますが、ウィンドウはそのままにしてください。


久しぶりに少し時間がとれたので、要望が非常に多かった機能を入れてみました。実際、これで救われるケースってあんまりないとは思いますが、保険って感じですかね。

本当は、送信トレイに退避して時間が来たら送信するなど、もう少しいいやり方をしたかったんですが、現状のアドオンのフレームワークで思いつくのはこのような実装でした。思ってたのと違うって方もいると思いますが、使ってみていただいて、こんな風にしてみたらとかコメントいただけるとうれしいです。

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