[2020/7/10] 追記
この記事はBracketsのスタイルシートを自分で編集して、予測変換の位置を調整する方法を紹介しています。手軽にできるように拡張機能も作ってみましたので、よければ以下もお試しください。
(拡張機能版) BracketsでIMEの予測変換がかぶる問題の直し方
Thunderbirdのアドオン開発に使用しているAdobe Bracketsですが、日本語入力するとMicrosoft IMEの予測変換が入力文字にかぶってしまい、めちゃめちゃ使いにくいことに気づきました。これまで問題にならなかったのは、最近ノートPCを新調して、解像度の高さから、フォントサイズをデフォルトから変更したためで、デフォルトのサイズで使っていた古いPCでは起きてなかったからと思います。
こんな感じで入力文字が読めない。
この問題は古くからあるようで、「予測変換を切ること」をすすめているサイトが多いのですが、これはちょっとイヤだなぁということで…。もうちょっと調べてみると、Bracketsがエディタ部分に使用しているCodeMirrorというコンポーネントの問題っぽいことがわかりました。
で、Bracketsのスタイルシートをいじることで、なんとか回避ができたので、ご紹介します。よろしければご参考までに。
IMEの予測変換がかぶる問題の直し方
①スタイルシート(brackets.min.css)をコピー
<Brakcetsのインストールフォルダ>/www/styles/brackets.min.css をデスクトップなど、適当な場所にコピーしてください。
インストール時に特に何もしていなければ、Windowsの場合、
C:\Program Files (x86)\Brackets\www\styles
にあります。
(インストールフォルダで直接ファイルを編集すると、権限の問題で保存できない場合があるので、この手順を入れています)
②コピーしたスタイルシートを編集
以下を、スタイルシートの末尾に追加してください。
.CodeMirror-wrap > div > textarea{top:0.25ex !important}
③編集したスタイルシートをもとの場所に上書き
元のbrackets.min.cssのバックアップを取って、新しく作ったものに置き換えてください。アクセス権の警告が出る場合は、OKしてください。
④Bracketsを立ち上げ、確認する
予測変換のウィンドウが出る位置は、フォントサイズによって変わるので、オーバーラップする問題が解消されたか確認してください。
なおっていない場合は、スタイルシートの「0.25」の部分を変更して、位置を調整してください。数字を小さくすると上に、大きくすると下に移動します。あまり下に下げすぎると、予測変換が上側に出る場合が問題になってしまうので、要注意です。下に出る場合も上に出る場合もかぶらない、絶妙な位置を探ってください。
たぶん、ほとんどの方は「0.25ex」のままでいけると思います。こんな感じで、邪魔にならない位置に出るようになります。
下に出る場合:
上に出る場合:
この問題は、BracketsのGitにはあがっていますが、開発は停滞気味のようですし、文字変換をしない言語の人が多いでしょうから、根本解決はあまり望めない気がします。
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