Google Contacts 新しいベータ版(v0.6.34b2)を公開しました。大量のデータを同期する際のパフォーマンス低下に関して、いろいろ調整しています。また、オプションにExperimental(実験的)タブを追加して、オプションの分類も少し変更しています。また、Experimentalには、これまで隠しオプションになっていたものや、このバージョンで追加したパフォーマンスに関するオプションなどが追加されています。
Experimentalの各オプションは、以下の通りです。
- Priority: Google Contacts の優先度を調整します。デフォルトは中央です。大量の連絡先を同期する場合に、優先度を下げるとThunderbirdが固まるのを緩和できるかもしれません。
- Reload in parallel: 複数のアカウントがあった場合に、同時に連絡先の再読込みをします。デフォルトはオフです。parallelとありますが、本当に並列処理するわけではありません。同時に再読み込みをスタートするだけです。一方がサーバからのレスポンス待ちの間に、もう一方を処理できるので、多少速くなると思います(その分重くもなります)。また、このオプションを有効にしていると、上記の優先度の効果はほとんどなくなってしまうかもしれません。
- Use disk cache: メモリ上にあるデータをいったんファイルに落として、メモリ使用量を落とします。ただ、メモリを開放するかは処理系(Gecko)依存なので、確実に減るわけではありません。あまり効果がなさそうなので、今後のバージョンで消えるかもしれません。
- Remove disk cache on finishing Thunderbird: Thunderbird終了時にキャッシュファイルを削除します。
- Reload contacts every XXX hours: 指定した時間ごとに、自動的に再読み込みをします。基本的には不要と考えているので、実験的オプション扱いになっています。
例外的に、Thunderbirdをずっと起動しっぱなしで、Thunderbird起動中にGoogle側で連絡先を更新することがある場合は有効にしておくと便利です。ただ、データに変更がなかった場合でも、Thunderbirdのアドレス帳を再構築するので、効率はよくないです。必要なときに、再読込みボタンで読み込むというのが一番いいと思います。 - Maximum number of contacts in each responses: v0.6.34b1から、データを一度に取ってくるのではなく、分割するようにしています。詳しくはこちらを読んでください。
このときの、一度にとってくるデータ数をしています。デフォルトは1000です。もし、データ(XML)の読み込みに失敗するようなエラーがでた場合は、この値を小さくしてみてください。また、その場合は、設定した値を教えてもらえると助かります。安定版のデフォルト値を決める参考にします。 - Dump raw XML sent from Google server: Googleのサーバから送られてくるXMLデータをファイルに保存します。なにか問題が起きたときに、このファイルをみると、解決の糸口がつかめるかもしれません。
- Suppress mail list conflict check: メールリスト重複チェックを無効にします。メールリストが重複していても作成してしまいます。その場合に、Thunderbirdがどう動作するかはよく分からないので、あくまでデバッグ目的でのみ、有効にするようにしてください。
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