2011年2月28日月曜日

Thunderbird 3.3 の新機能(予定)

Thunderbird 3.3 は、現在 Alpha2 までリリースされていますが、新しく何が加わるのかの情報はあまりないと思います。そんな中で、Planned Thunderbird 3.3 FeaturestというディスカッションがGoogleグループにあったので、私なりの理解でご紹介。
  • 新機能
    • Gecko 2.0
      レンダリングエンジンがGecko 2.0に更新されます。
    • Account Provisioning
      Thunderbirdから、Emailアカウントを作れるようにする機能です。すでに、拡張機能として公開されていて、これをThunderbird本体に組み込むようです。Firefoxの検索窓と同じように、Thunderbirdを通してアカウントを作ると、Mozlla Messagingに収入が入るようになるのかもしれませんね。個人的には、それでThunderbirdの開発が促進されたり、品質向上が図られるのなら、いいことだと思います。
    • Search Integration
      Thunderbirdの中で、検索エンジンを使った検索をできるようにする機能です。これも、すでに拡張機能として公開されているものです。メールなどの文字を選択して、右クリックメニューか「メッセージ」メニュから検索を実行すると、Thunderbirdのタブで検索結果が表示されます。これも、検索を通して、Mozilla Messagingに収入が入るのかもしれません。
    • Instrumentation
      Thunderbirdをダウンロードしたユーザ情報や、インストールに成功したかなどのフィードバックを得る仕組みを入れるようです。
    • Add-on manager
      アドオンマネージャの変更です(すでにリリース済みのアルファ版に入っています)。
  • 重要なバグ修正
    • ショートカットキー Abug 511741
      Aを押すとメールがアーカイブされますが、なにも知らずにAを押してしまった場合に、突然メールが消えてしまったように見えるので、初めてAを押したときは、確認を出したほうがいいんじゃないの?というバグです。私も被害者の一人です悲しい
    • IMAPサーバの負荷軽減
    • 終了時にLDAPがハングアップするbug 544939/bug 343332
  • 時間があれば入れたい機能
    • Personaの改良
    • test-pilot / input.mozilla.com でのフィードバック
    • アドレス帳の改良
    • アカウントウィザードの改良bug 549045
    • タブの移動bug 468808
    • Account Centralの再設計bug 489999
      フォルダツリーのアカウントのところを選択するとでてくるやつです。該当Bugのスクリーンショットを見ると、フォルダごとの容量があったり、返信率があったりとおもしろそうなことをしています。たぶん、Glodaを有効にする必要があると思います。
    • バックグラウンドで送信bug 511079
  • Thunderbird 3.3以降に入れたい機能
    • Pluggable message store
      データ保存形式の変更
    • Geckoの変更への対応
      Firefoxのメジャーバージョンアップが、これまでより頻繁に行われる予定なので、Thunderbirdにも影響がありそう。
    • Sync
      複数のパソコンでThunderbirdの設定やデータを共有する仕組み。Firefoxでは、Firefox4で標準搭載予定。

Thunderbirdにタブが入る!!ってなったときに比べると、正直インパクトにかける気がします。3.1から3.3へのバージョンアップなので、Geckoの更新と完成度UPをしたいところでしょうか。今回紹介した機能の中に、タブを使った機能がいくつかあるように、今後、タブをどう使っていくか楽しみな部分もあります。

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