少し前のブログポストですが、2019年のThunderbirdの計画について簡単にメモ。
「※」は、私の勝手なコメント。
Thunderbird in 2019
Making Thunderbird Fly Faster
UIの遅さや、パフォーマンスの改善に取り組む。
より新しく、速い技術を活用して、Thunderbirdのコードを書き直していく。
マルチプロセス化も。
※Firefoxでやった、Electrolysis(E10S)の導入ってとこですかね。
A More Beautiful (and Useable) Thunderbird
UX/UIの改善に取り組む。
- Gmail supportの改善ラベル対応、その他Gmail特有の機能をThunderbirdに取り込む。※連絡先もネイティブで同期してくれるとうれしい。
- 通知の改善OSの通知システムとのよりよい統合※タスクトレイにしまえるようになるのかな。
- 暗号化、設定まわりのUX/UI改善※これはちょっと時間がかかりそう。
So Much More
技術的な概略はメーリングリストの投稿をみてね。
※ということで、意訳、抜粋してみます。(書きたかったのはここから)
[Maildev] thunderbird near term focus
UIの遅さに取り組む:
- UIの遅さを分析、特定する
- UIのパフォーマンスを測定する自動テストをつくる
- スムーズな操作ができるように、アーキテクチャを変更する
- Webテクノロジーを活用してコードを書き換える(特に負荷をWorkerにもっていく)
- マルチプロセス
統合の改善:
- Gmailサポート
- 通知(システム統合)
- .ics取り扱いの改善※「inline event display」といっているので、メール本文のなかでの扱いが改善される?使っていないので、ピンとこない。
nsMsgSendの書き換えを完了する:
- libmimeを取り除くのが最終ゴール。※ユーザ側には影響はなさそう。メール送信まわりはアドオンから触りづらかったので、このあたりが改善されるとうれしいけど…ちがうかな。
フィルタの書き換えと改善:
- 非同期のJavascript実装にする(今は同期のC++)
- サーバごとのフィルタ適用を改善(全体に適用、フォルダごとに適用など)
- Raw MIMEでなく、メッセージに対してフィルタできるようにする
- サーバとの協調
- ManageSieveプロトコル対応(※これ知らなかった)
- Google filters対応(GData API)
- UIのパフォーマンス改善にも効果がありそう
Webテクノロジを使ったプロトコルの書き換え:
- メールプロトコルをJavascriptで書き換える。SMTPから。
より簡単な暗号化:
- ユーザが証明書更新の仕方まで気にしなくていいように
- 専門用語や、まぎらわしいメッセージを削除
- OTRの実装(※認証方式:Offset Two-Roundのこと?詳しくはわからない)
Best add-onの採用:
- Best of add-onsをThunderbirdのコアに取り込む
- データインポート/エクスポート/アクセスの改善(ImportExportTools)
- TNEF対応(LookOut)
- Quicktextのいいとこ(テンプレート)
- Exchange対応の調査
人気のアドオンは、アドオンのままとしておくことに、あまり意味がない。
ほとんどのユーザはアドオンを知らないので探さないだろう。
多くのアドオンは、WebExtensionに更新されることもないだろう。
アドオンには管理責任が分散される利点があるが、アドオン作者がコードをメンテしてくれるとうれしいなぁ(←虫が良すぎでしょ笑)
自動テストの更新:
- Mozmillはだいぶ前に終わったけど、まだ、メインのUIテストフレームワーク。FirefoxのようにMarionetteに移行すべき。
オープンフォーマット、Structured dataのサポート改善:
- CardDAV
- WebDAV
- vCard
- Javascriptライブラリがないか調査
- vCard 3.0, 4.0対応が必要
- "actions in emails"対応(https://developers.google.com/gmail/markup/)
- JSON-LD, RDFa Lite対応
※このあたりはよく知らないのでわからない。
vCardのコードは1996年にさかのぼるらしい。
Thunderbirdセットアップ:
- 会社等で使う人のためのパッケージソリューション
カレンダー:
- XPCOMコンポーネントの削除、Javascriptクラスでの置き換え
- カレンダー、タスクタブをself-containedに。できれば、HTMLだけを使って。
- アラームサービスやほかのバックグラウンドサービスを含め、Lightningのスタートを遅らせられるようにする
- カレンダー機能が1トリガで見れるようにThunderbirdとのUI統合を改善する
- XPCOM依存を低減/削除する
- ical.jsを完成させ、libicalを削除する
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