2009年5月7日木曜日

Gmail IMAPの「メール削除」の動作について

ThunderbirdでGmail IMAP Account Setupを使って設定したアカウントで、メールを削除すると、ゴミ箱に移動するのではなく、アーカイブされる動作について、問い合わせが数多くあります。以前FAQとしてまとめたのですが、再度説明します。

結論から言うと、Gmail IMAP Account Setupの不具合ではなく、 Gmailの仕様です。

ご存知のように、Thunderbirdではフォルダでメールを分類しますが、Gmailではラベルでメールを分類します。このように、そもそも思想の異なったものを同期するので、Gmail IMAPは、通常のIMAPとは異なり、Thunderbirdのフォルダと、Gmailのラベルを関連付ける変換が間に入ります。つまり、Thunderbirdでのフォルダからの削除は、Gmailではラベルの削除に変換されます。

Thunderbirdの設定で、メールを削除したときに、ゴミ箱へ移動することもできますが、Googleはそれを推奨していません。私自身もそうすべきではないと思っているので、Gmail IMAP Account Setupは、Googleの推奨設定にのっとってアカウント設定をしています。推奨しないのは、ラベルを削除するつもりが、あやまってメールを削除してしまうことがあるためです。

削除以外にも、操作がどのように同期されるかをまとめたものを Googleが公開しています。Gmail自体が一風変わったメールサービスであるため、そのIMAPアクセスも特殊になっています。Gmail IMAP Account Setupは、その設定を簡単にするだけのツールですので、Gmail IMAPの特殊な「使い方」は、ユーザが理解しておく必要があります。ご注意ください。

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